研究課題
若手研究
『万葉集』などにみえる死を悼む歌、挽歌は、表現や文化との関わりなど、多角的で充実した研究がされる。一方、誄(るい)や墓誌などの死にかかわる日本の漢詩文は、積極的に研究題材とはされない。そこで本研究では、挽歌と誄・墓誌との相互対照による研究を実現し、人の死を契機とする文学という包括的な視点を設定することで、挽歌類研究と誄・墓誌類研究の発展の相乗効果狙う。そのうえで、上代(飛鳥・奈良時代)の日本において、死がどのようにとらえられてていたかを明らかにするすることを目標とする。