研究課題
若手研究
18世紀から20世紀のドイツ語圏を中心とするヨーロッパにおいて、近代科学や功利主義の精神に対抗して、詩と哲学が独自の真理や新しい世界観を構想し、人文科学をめぐる知的枠組みの変革をリードした時代が存在した。本研究は、これを「詩人と思想家の時代」として、その限界とともに発見すること、またヘルダーリンやハイデガーらを代表者としつつ、この「詩人と思想家」を、「行動する作家」「知識人」「専門家」に対抗する知的形象概念として提唱することを目指す。