研究課題
若手研究
本研究は、20世紀のケベックにおける民話・童話に着想を得た物語作品を、民間伝承の文化的遺産という従来の観点から捉えるのではなく、自己と世界を関係づけていくための原初的かつ創造的な言語行為として捉える。この「物語る」性質を、ケベック作家3名の作品の中に読解して、どのように登場人物と北米大陸空間が関係づけられているのか、どのような形で言語化され物語化されているのか、或いは困難であるのかを明らかにする。