研究課題
若手研究
本研究は,第二言語における文構造の構築における経済性の原理を明らかにすることを目的としている。母語話者は,文構造を作る時に,効率的な方法で構造の構築を行っていると言われている。一方で,第二言語学習者は,第二言語を使用する時には使えるリソースが限られており,効率性という点で母語話者に劣る可能性が指摘されている。本研究では,母語話者は効率性という意味での経済性の原理に基づいて文構造を作るのに対し,第二言語学習者は,手に入る限られたリソースの中で,処理コストを軽減するような文法を構築するために,母語話者とは異なる文法知識を身につけるという可能性を探求したい。