研究課題
若手研究
本研究は、長崎県西海市に所在したものの、物的な痕跡に乏しかった中世の貿易港「横瀬浦」の実態について解明することを目的としている。横瀬浦には、①中世の史料に記載されている南蛮貿易港および焼き討ちについての物的証拠が確認できていない、②試掘調査で南蛮貿易港として栄える以前の貿易陶磁器が多数出土している、③日本国内の限られた地域で流通した秤量貨幣の切銀が出土しているという3点について、未だ解明されていない課題が存在する。本研究では、文献調査と発掘調査、さらには科学分析を含む複合学域の調査から、その解明に向けてアプローチする。