研究課題
若手研究
本研究は、多文化共生社会での文化的環境が果たす機能について北欧4か国(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の事例から迫るものである。混迷を極める社会情勢のなかで、ミュージアムがどのような文化的環境を提供し、多文化共生の実現を試みているのか、北欧各国の学芸員へのインタビューによって質的に実証する。異文化間リテラシーとアイデンティティ形成は、コミュニティのあり方が変容し訪日・在留外国人が急増するわが国にとっても極めて重要な教育課題である。本研究を通じて、社会教育施設として位置づけられるミュージアムの教育機能を再考し、ウェルビーイング等より広範な利用のための基礎研究とする。