研究課題
若手研究
経済のグローバル化と社会経済の転換が進む中で、経済格差や地理的不均等発展が深刻な問題として強く認識されるようになっている。そして、2000年代以降、主流の経済とは異なる「もう一つの経済」を生み出す試みが活性化してきた。連帯経済では、「公共空間」における民主的討議を通じて経済をコモン(ズ)の維持・生産へと方向づけることが目指されている。しかし連帯経済をめぐる議論ではこれまで、その空間性に関する考察が深められていない。本研究では、ジェントリフィケーション論との交差も意識しながら、連帯経済の空間的基盤に関する考察、とりわけ公共空間の地理的な意味での空間構築のあり方について明らかにすることを試みる。