研究課題
若手研究
本研究の目的は、様々なマイノリティを包摂した共に生きる地域社会の実現に向けて、どのようなことが課題であり、いかなる解決策が求められるのかを明らかにすることである。日本における従来のような「縦割り」の制度のもとでは、複合的な背景を持つマイノリティは制度の狭間にこぼれ落ちるという弊害が生じてきた。その改善にあたり、本研究では、マイノリティの多様な背景やニーズを複合的に捉えるための地理学的研究の枠組みを構築する。そのうえで、制度の垣根を超えた横断的な視点からマイノリティの課題を捉え、地域社会においてマイノリティの多様なニーズを汲み取る仕組みづくりや、その持続的な発展の方途を見出すことを目指す。