研究課題
若手研究
本研究では、ベトナム南中部山地に住むラグライ人が、社会主義改革をいかに受け入れてきたのかを、調査地におけるモラリティと審美性の関係に着目して解明する。ベトナムの山地に住む少数民族は、信仰・慣習に介入する国家権力の介入を経験してきたが、本研究は、暴力性をはらむイデオロギーや制度が、道徳と美を実現する新しい方法としてラグライ人に選択的に受容されてきた可能性を検討する。