研究課題
若手研究
国際法が気候変動問題の解決に寄与するためには、国際気候変動法の体系化により、気候変動の脅威から地球市民の生存・安全と環境を守る国家の役割を明確化する法理解と法の機能促進が重要である。しかし気候変動は、気候変動訴訟の理論化や人権課題としての把握の試み等、体系化はその途上にある。本研究は、グローバルサウス諸国の地域的国際組織による気候変動政策の国際法学的分析を行うため、文献解析と地域気候会合への参加による政策形成・運用実態の分析を通して、経済・地理・文化的特性に着目したグローバル・地域条約の形成・運用課題と組織間の政策の異同を解明し、国際気候変動法の体系化と国際的共有課題の明確化への貢献を目指す。