研究課題
若手研究
最近のマクロ経済学では、企業の異質性とマクロ経済の関係性はきわめて重要な研究対象の1つである。そして、この関係性を分析する上で、企業が行う租税回避・脱税に着目することの重要性が認識されつつある。そこで、本研究では、企業の異質性とマクロ経済の関係性を考慮した場合に、異質な租税回避・脱税がマクロ経済へもたらす影響を分析する。まず生産性が高い企業と低い企業がそれぞれ租税回避・脱税をする場合のマクロ経済の均衡を考察する。次に最適な法人税率について焦点を当てる。これらの分析を通じて、効率性や最適な政策の視点から、企業の租税回避・脱税がマクロ経済にもたらす詳細な影響を明らかにする。