研究課題
若手研究
途上国農村は交通インフラがいまだ未整備であり、そのことが農村の経済発展を阻害し、貧困への脆弱性を助長する要因となっていると指摘されている。しかし道路建設には高い費用がかかることから、経済発展するポテンシャルの高い地域に優先的に整備される傾向にあり、道路建設の世帯厚生への効果の測定は容易ではない。また農道が世帯厚生へ与える効果に関して、一貫した結果は出ていない。本研究ではエチオピアで大規模に実施された農道整備の実施前後のデータを用いて内生性に対処しつつ、農村の経済発展と貧困削減に効果的な道路政策の要件について、考察を行うものである。