本研究の目的は、小売企業と地元生産者が連携した商品・サービス(地域課題から着想を得たもの)を調査対象とし、どのような顧客価値がどのような活動システムを通じて創造・獲得され、その獲得した価値を取引主体間でどのように分配しているのかを調査し把握することである。地域課題をビジネスで解決しようとする小売企業と地元事業者が構築するビジネスシステムは、地域産業の持続可能性を高めると思料され、これらの事例研究を通じて、「地域産業の持続可能性を高めるビジネスシステムとはいかなるものなのか」という問いに対する仮説導出を目指す。
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