研究課題
若手研究
本研究の目的は,価値創造経営(VBM)の規範と実際との間に乖離が生じる原因を解明することにある。規範的文献は,資本コストを意識した意思決定を促すべく,価値ベースの業績指標の中心性を高めるべきと主張するが,経験的研究は,VBMの実際が組織によって一様ではないことを確認してきた。本研究は,VBMの実際に多様性が生じる原因を組織の適合性や緊張に求める。そして,定性的研究と定量的研究を統合的におこなうことで,研究目的に関する包括的な知見の獲得を目指す。