研究課題
若手研究
役員報酬契約は、経営陣と株主を含むステークホルダー間の利害関係を調整することでこの問題に対処する手段となりうる一方、意図せざる帰結をもたらしこの問題を悪化させる可能性も有している。本研究では、役員報酬契約におけるESG関連指標の活用がコーポレート・ガバナンスにおけるエージェンシー問題に対してどのような影響を与えるかを、①役員報酬契約におけるESG関連指標活用の実態、②役員報酬契約におけるESG関連指標活用の決定要因、および③役員報酬契約におけるESG関連指標の活用がもたらす経済的帰結、という3つの観点から、役員報酬契約を形成する制度的背景を考慮して多角的に検証する。