研究課題
若手研究
本研究の目的は,監査報告書で開示される監査上の主要な検討事項(KAM)について,①いかなる要因がその開示内容に影響を与えるのかを調査するとともに,②財務諸表利用者の意思決定に与える影響の観点から開示されるKAMの有用性を明らかにすることである。日本においてKAMの開示が強制適用されたのは2021年3月決算であるため,国内における研究の蓄積は不足している。さらに,開示されるKAMのデータベースは存在しないため,すべてハンドコレクトにより集計する必要がある。本研究では,KAMに関するデータベースを構築し,実証分析の成果を国際的に示していくことが応用的展開である。