研究課題
若手研究
本研究は,大規模パネルデータを用い,賃金ペナルティの回復メカニズムを明らかにすること,賃金/well-beingペナルティ間の関連を明らかにすること,の2点を目的とする.分析には,東京大学社会科学研究所の「東大社研パネル調査(16年間分)」と,厚生労働省の「21世紀成年者縦断調査(2002・2012年サンプルの計14年間分)」の調査票情報を用いる.「ペナルティの発生を食い止める方法」ではなく「生じたペナルティを回復させる方法」に着眼すること,well-beingとの関連を射程とすることを通じ,従来の母親ペナルティ研究を発展させるものである.