研究課題
若手研究
本研究は「なぜ人は昆虫を食べるのか」という問いを探求する。昨今、食料危機などの解決策のとして昆虫の食用化・飼料化に注目が集まるが、本邦を含む一部の国において「食物としての昆虫」は忌避の対象であり普及は進まない。一方、昆虫を常食する地域では、食肉と同等の頻度・価格で消費されている。なぜそれほどに食べられるのか、昆虫は他の食物とどのように異なるのか、その摂食動機については明らかになっていない。本研究はラオスを研究対象地として、日常的に昆虫を消費する文化圏の人々が、昆虫に対してどのように食欲を感じ、他の食物から昆虫を選択しているか、農村部・都市部でそれらがどのように変化しているかを明らかにする。