研究課題
若手研究
昨今,学校に生じる教育的事象の多くは,学校と学校教育の在り方や意味を地域との切り離せない関係の中で理解することが必要になっている。しかし現在の地域社会の流動性の高い状況下で学校と地域の関係(「学校-地域」系)を捉えるためのラディカルな理解の枠組みは十分に見出されていない。学校・地域のフィールドワークを基礎的方法とする本研究では,絶えず続く「学校-地域」理解の更新過程を,節目となる行事での表現行為とそれに伴う発話採集から明らかにする。それを通じ,学校・地域での日常実践の根拠をなす「地域」およびそれと共に更新される「学校」の場の意味を問い「学校-地域」系理解の新たなパラダイムの形成を志向する。