本研究では,オノマトペが,知的障害を有する児(以下,知的障害児)および障害を有していない幼児(以下,定型発達児)の行動制御に与える影響について検討することを目的とする。なおオノマトペとは,擬音語や擬声語などの特徴的な形式を持つ,それ自体が意味を持つ語である。 具体的な手続きとしては,知的障害児および知的障害児に対して,運動の正確性を評価することのできる課題を実施する。そして,オノマトペを用いた声掛けと一般語を用いた声掛けのどちらが,課題の成績を高めるのか検討する。またオノマトペを用いた声掛けの遅速や声帯の震えの有無の操作が,課題成績に与える影響についても併せて検討する。
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