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家庭科教師のワークライフバランスにおける葛藤とキャリア継続に対する影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24K16690
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

瀬川 朗  鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 講師 (80848523)

研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード家庭科教師 / ワークライフバランス / キャリア継続意識 / 質的研究 / ライフストーリー
研究開始時の研究の概要

本研究では、自身の家庭生活における経験がキャリアに対する考え方だけでなく教科観など多面的に反映されると考えられる家庭科教師を対象に、ワークライフバランスの変化とその影響をどのように受け止めているのかについて事例的記述を行い、キャリア継続意欲や教科観に影響するプロセスを可視化することを目指す。そのうえで、育児・介護等による休業から復帰した教師の支援方策を検討し、効果を検証することを目的とする。

研究実績の概要

本研究は、自身の家庭生活における経験がキャリアに対する考え方だけでなく教科観など多面的に反映されると考えられる家庭科教師を対象に、キャリア継続意欲や教科観に影響するプロセスを可視化し、育児・介護等による休業から復帰した教師の支援方策を検討し、効果を検証することを目的としている。本年度は、既往研究をレビューし、家庭科教育学およびその隣接分野では近年、教師の大量退職、加えて家庭科教師にあっては各学校1人配置、非常勤講師の占める割合の増加などを背景として、家庭科教師のための支援策としての「コミュニティ」の可能性に着目した研究が進展していること、また教師以外の専門職(看護師・医師など)に目を向けても、「生涯キャリアヒストリー法」のように、専門職としてのキャリアを振り返り、グループワークにより共有する実践がおこなわれていることが明らかとなった。教師が任意に参加するコミュニティだけではなく、自治体による育児・介護等による休業から復帰した教師の支援の事例もわずかではあるがみられるが、こうした行政による取り組みは広く共有されるにはいたっていないことが改めて確認された。
一方、中学校の家庭科教師の離職意思にどのような類型がみられるのかを明らかにすること、そしてその類型ごとに離職意思を高める要因がどのように異なるのかを探ることを目的としておこなった質問紙調査では、離職意思の類型として「家庭科指導の特殊性による困難」「職務や家庭に対する責任」「年齢・健康への不安と関心の変化」の3因子が抽出され、3類型すべてにおいて小学生以下の子との同居の有無と正の関連があることが示された。加えて「家庭科指導の特殊性による困難」に対しては家庭科の担当授業時間数が、「年齢・健康への不安と関心の変化」については年齢とも関連がみられた。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

先行研究のレビュー、二次分析に関しては概ね計画の通りに進んでいるが、その過程で、調査協力者の依頼方針を変更する必要が生じ、調査への着手が遅れているため。

今後の研究の推進方策

質問紙調査の二次分析をおこない、家庭科教師のキャリア継続意識を類型化する。得られた類型をもとに家庭科教員にインタビュー調査への協力を依頼する予定である。インタビュー調査への協力は、育児・介護等による休業から復帰した教師に依頼することになるが、その方法について、スノーボールサンプリング等を視野に入れつつ慎重に検討し、適切なものを選択することが当面の課題である。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2025 2024

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 戦後富山県における小学校管理職進出に向けた女性教員の取り組み:連携・ロビーイング・フレーミングに注目して2025

    • 著者名/発表者名
      濱貴子・寺町晋哉・波多江俊介・楊川・木村育恵・高島裕美・跡部千慧・瀨川朗・柴田里彩
    • 雑誌名

      関西大学社会学部紀要

      巻: 56(2)

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中学校家庭科教員の離職意思に影響を与える要因の探索2024

    • 著者名/発表者名
      瀨川朗・村田晋太朗
    • 雑誌名

      日本家庭科教育学会誌

      巻: 67(3) ページ: 83-94

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 小学校女性管理職をめぐる同一県内の世代差・地域差の分析:女性管理職割合が高い県に着目して2024

    • 著者名/発表者名
      寺町晋哉・木村育恵・波多江俊介・濱貴子・楊川・跡部千慧・瀨川朗・高島裕美・柴田里彩
    • 学会等名
      日本教育社会学会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] スウェーデンのスロイド科教師における被服製作指導の意図と工夫2024

    • 著者名/発表者名
      長拓実・瀨川朗
    • 学会等名
      日本産業教育学会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 教員養成段階で修得させたい家庭科教員としての資質・能力:指導主事等へのインタビュー調査から2024

    • 著者名/発表者名
      瀨川朗・中西雪夫・岡陽子・黒光貴峰・駒津順子・土屋善和・中島教子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会九州地区会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 中学校家庭科における「専門外の授業担当(OOFT)教員」に関する基礎的研究 日本家庭科教育学会2024

    • 著者名/発表者名
      瀨川朗・村田晋太朗
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] スウェーデンのテキスタイルスロイド教師はどのようにカリキュラムを構想しているか2024

    • 著者名/発表者名
      長拓実・瀨川朗
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [図書] ウェルビーイング実現の主体を育む家庭科教育の理論2024

    • 著者名/発表者名
      大学家庭科教育研究会(編)荒井紀子・赤塚朋子・望月一枝・佐藤裕紀子・岩崎香織・齋藤美保子・上野顕子・牧野カツコ・叶内茜・渡瀬典子・小川裕子・室雅子・小清水貴子・瀬川朗・中屋紀子・田結庄順子・柳昌子・小高さほみ
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      ドメス出版
    • ISBN
      9784810708677
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書

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公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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