研究課題
若手研究
近年、多くの国や大学が、政策として外国人教員の採用数の増加に取り組んでいる。しかし、その目標をどのように達成するのかについての方針は曖昧である。政策では、外国人教員の採用によってもたらされ得るポジティブな面が強調されるが、現実には、使用言語や待遇などに関して、ホスト機関は多くの難しい課題に直面する。この現実的に重要な課題は、これまでほとんど学術研究の対象とされてこなかった。そこで本研究では、質的研究手法を用いて、オランダと日本における外国人大学教員の採用と待遇、活用に関するホスト機関の実態を明らかにし、比較的視点から日本における今後の改革に資する知見を得ることを目的とする。