研究課題
若手研究
我々は他者に協力するか否かを決定するとき、個人の評判を参照する一方、個人の評判を入手するのが難しい外集団の相手に対しては、その相手が所属する集団自体の評判を参照する傾向にある。しかし、通信技術が発展した現代社会では、外集団の相手であっても個人の評判を入手できるケースは増加しつつある。このような評判の入手方法に関する変化が見られるにもかかわらず、個人の評判と集団の評判の両方が与えられた場合に、人々がどのようにそれらの情報を参照して行動を決定するかは未だ検討されていない。そこで本研究は、個人及び集団両方の評判が与えられたときに、両者が外集団への協力行動に与える影響を検討することを目的とする。