研究課題
若手研究
友人集団間の地位格差を示す「スクールカースト」は学校適応やいじめ,授業でのパフォーマンスなど生徒の学校生活にネガティブな影響を与える。しかし,これまでの研究は1時点の横断研究が中心であったため,友人グループの地位がどのように推移していくのか,その推移が学校適応の経時的な変化にどう影響するのか,また,どの時期が一番学校適応の問題となりやすいのかといった動的な視点からは明らかにされてきていない。そこで本研究の目的は,中学1年~3年生にわたる3年間の縦断調査を通して「スクールカースト」は中学生の学校生活にどの期間・どの程度学校適応上の問題を引き起こすのかを明らかにすることである。