研究課題
若手研究
社会科学で頻繁に行われる個人の心理特性の測定では,コンピュータを用いることで回答内容以外にも多様なデータ(パラデータ)を容易に取得できる。近年では,パラデータを不適切回答の検出に用いる研究が登場している一方で,パラデータを個人特性の推定に利用する研究は少なく,特に推定対象となる心理特性に依存しない一般化されたフレームワークは未だ提案されていない。そこで本研究では,様々なパラデータを統合的に用いて心理特性を推定する機械学習アプローチを提案し,Web実験データによってその有用性を明らかにする。あわせて,パラデータ利用に関する実践的課題(デバイス間の差異,偽りの回答行動)について探索的検討を行う。