研究課題
若手研究
社交不安症は、うつ病やアルコール依存症を合併しやすく、社会生活に大きな支障をきたすにもかかわらず、適切に診断される機会が少ない。従来のように医療面接という特殊な状況下で問診するだけでは、日常社交場面における病的不安の評価に限界がある。本研究では、近年発達が進んでいるVirtual reality(VR)技術に着目し、社交不安症患者にVRによる社会ストレス負荷を行い、健常群との生理学的反応の違いを探索する。これにより、社交不安症の客観的診断と、未治療患者への治療機会拡大の道を切り開く。