研究課題
若手研究
ネガティブな気分時に生じる否定的な反復思考である反すうは,精神的健康の悪化を招く。反すう対象を想起しながら無関連の課題に取り組む「注意分割気晴らし」は,中・長期的に反すうの低減をもたらすことが示唆されている。ただし,注意を分割すること自体が反すうの頻度や内容に及ぼす効果やそのメカニズムは十分に明瞭になっていない。そこで本研究は,調査と実験によって,注意を分割するスキルの高さと日常生活で生じる反すうの程度や内容との関連,および注意分割気晴らしを行う際に用いる気晴らし課題の性質・必要な注意の程度が気分や反すう対象への認知などに及ぼす効果を検討する。