研究課題
若手研究
過食 (神経性過食症) とは、多くの食物を短時間に摂取を自制できず繰り返してしまう摂食障害であり、再発率も高い。本研究では、過食の再発を「摂食時の環境文脈の学習による行動の自動性」であると捉え、その学習メカニズムをマウスの動物モデルにより検証する。学習性の行動は、学習を行なった環境文脈に鋭敏であることが、学習心理学の研究で判明している。そこで本研究でも、過食様の行動を示すマウスの行動が、摂食を行なった環境文脈に誘発される形で異常な食行動が惹起されている可能性を検証する。また、その神経基盤も併せて調べることで、過食行動の生起の生理学的機序の解明を目指す。