研究課題
若手研究
代数多様体のモジュライ理論の基礎理論として、μ最適退化の存在と一意性の問題を解決する。現在この問題を非アルキメデス・エントロピー正則化予想に帰着する目処がたっている。非アルキメデス・エントロピー正則化予想はYTD予想をも結論づける非アルキメデス多重ポテンシャル論における予想で、通常(アルキメデス)の多重ポテンシャル論のエントロピーに関する定理のアナロジーである。μ最適退化の存在と一意性はこの予想を用いずに証明できるのではないかとも考えている。また、モジュライ空間の構成とは独立の関心として、μ最適退化に関連する幾何学流の局所解・大域解の存在や極限挙動を解析し、微分幾何との関連を明らかにする。