研究課題
若手研究
結合振動子系は多くの物理・生物現象の数理モデルとして重要な役割を果たしてきた.しかし結合振動子系で見られる振る舞いの中には未だに解決されていないものがある.その中の一つとして「キメラ状態」と呼ばれる,同期領域と非同期領域を併せ持つ時空間パターンが挙げられる.キメラ状態は神経系や生理現象とも深く関係があると言われているが,その出現理由は明かされていない.本研究では分岐理論の立場からキメラ状態の数学的・現象論的な核心に迫る.