研究開始時の研究の概要 |
数理ファイナンスにおいて, オプション価格の変動率の尺度であるボラティリティを小さなハースト指数を持つ非整数ブラウン運動がノイズとして駆動する確率微分方程式によってモデル化する, ラフボラティリティモデルが注目を集めている. ラフボラティリティモデルによって, 対数実現ボラティリティのモノフラクタル性や, 金融市場で観測されるインプライド・ボラティリティ・スキューなどの特徴を再現できることが明らかになっている. このようなモデルに対して、データが与えられた時により効率的に未知パラメーターを推定する手法を提案し、その理論的な性質の保証を与える.
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