研究課題
若手研究
近年、温度や圧力の高速変化を使った動力学的電子相制御によって新たな準安定電子相が発見され始め、電子相の理解が拡大しつつある。しかしその一方で、磁場を高速変化させることによる電子相理解の拡大は未だ未開拓である。本研究では、スピン・電荷・格子の多自由度が強結合しているマンガン酸化物において観測された高速磁場掃引により生じる遅い電荷秩序融解現象を、多自由度結合性の役割という観点から解明する。そして、高速磁場掃引による非平衡現象という切り口で電子相の理解を拡大する、という新たな物性研究指針の開拓を目指す。