実時間ワームホールによるブラックホール内部構造の研究

• 研究課題/領域番号: 24K17044
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 宮地 真路 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教 (30964093)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2028年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: Quantum Gravity / Quantum Information

研究開始時の研究の概要

ブラックホールの事象の地平線と内部構造は、量子重力理論の基礎に関わる一方で、未解決の難問が累積する研究領域である。近年、これまで見過ごされて来たワームホールの寄与を取り入れることで、難問であったブラックホールに落ちた情報が回復する証拠が発見された。しかし依然として情報回復の動力学的な機構は未解明のままであり、ブラックホールの内部構造も未知のままである。本研究ではワームホールが事象の地平線や内部構造を探る観測量や幾何学量に与える寄与を明らかにすることで、情報回復や背後にあるブラックホールの内部自由度の有限性を幾何学的に解き明かす。