研究課題
若手研究
核力のアイソスピン対称性の破れは、近年の原子核実験の高精度化と核図表の拡張に伴い、再注目を集めている。このアイソスピン対称性の破れは、アップクォークとダウンクォークの質量差に関連しているとともに、カイラル対称性の破れの部分的な回復とも関連していることがわかっている。本研究では、密度汎関数理論に基づき、核力がアイソスピン対称性の破れが原子核構造に与える影響について検討を行い、核力のエネルギー密度汎関数の高精度化を図るとともに、クォークのフレーバー対称性の破れやカイラル対称性の部分的回復に関する理解を目指す。