研究課題
若手研究
エフィモフ状態とは、s波の散乱長が長い、短距離相互作用をする2粒子があるときに、それらで構成される3粒子に、系や相互作用の詳細に依らず普遍的に現れる3体の状態である。これまでに冷却原子気体やヘリウム3量体などの原子系で観測されてきた。ハロー核は、散乱長が十分に大きい条件を満たしていないために、さらに大きなスケールの状態は確認されていない。これに対して本研究が対象とする159Gdの場合の散乱長は約2.6万fmと従来のハロー核の1000倍程度と予想でき、エフィモフ状態の条件を満たす。原子核系においてエフィモフ状態が発見されれば、観測史上最大の原子核となる。