島弧マントル捕獲岩Mg同位体から解読する沈み込む炭酸塩の行方

• 研究課題/領域番号: 24K17140
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分17040:固体地球科学関連
• 研究機関: 秋田大学
• 研究代表者: 板野 敬太 秋田大学, 理工学研究科, 助教 (60855039)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: Mg同位体 / 元素循環 / 沈み込み

研究開始時の研究の概要

本研究は沈み込み帯における炭酸塩が関与した物質循環の解明を目的に、日本島弧のマントル捕獲岩試料群のMg同位体分析を行う。炭酸塩はマントル物質と異なるMg同位体特徴を持つため、沈み込み帯での炭酸塩のトレーサーとして利用できる。沈み込み帯のマントルウェッジを代表する島弧マントル捕獲岩を用いた研究例は少なかったことから、本研究の結果からマントルウェッジのMg同位体の不均質性を初めて検証する。分析手法は従来のバルク分析に加えて局所分析も組み込むことで、微細組織に残された同位体情報の取得も行い、マントルウェッジで起こる炭酸塩が関わる流体やメルトの起源とその振る舞いを解明する。