研究課題
若手研究
日本南方沖の「スミスカルデラ」と「北硫黄島カルデラ」は、活発な火山活動を有する海底火山であるが、観測体制の未整備のため、その活動の現状把握と噴火予測は現状困難である。両火山ではマグニチュード5規模の火山性地震が、カルデラ内断層の高速破壊によって頻発していると考えられている。本研究では、定常的地震観測網のデータ解析によって、カルデラ内断層での小規模地震活動を検出するとともに、カルデラ内断層の大規模破壊現象の地震サイクルに着目した数理モデルを開発する。別火山では同現象が噴火開始の引き金となった事例があり、その発生過程や断層の挙動を調べることで、海底火山活動の監視体制強化や予測の高度化へ繋げる。