石灰質有孔虫の殻形成中試料の超微細構造から解き明かす「石灰化母液」の正体

• 研究課題/領域番号: 24K17165
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分17050:地球生命科学関連
• 研究機関: 国立研究開発法人海洋研究開発機構
• 研究代表者: 長井 裕季子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究開発プログラム), 准研究員 (20822612)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2027年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 微細構造 / 石灰質有孔虫 / バイオミネラリゼーション / FIB-SEM / 形態形成

研究開始時の研究の概要

本課題では「石灰質有孔虫殻の種による元素組成の違いは、石灰化母液の組成に支配される」という仮説を検証する。石灰質有孔虫殻の元素・同位体組成は環境を反映する。そのため古環境指標として用いられているが、元素組成は環境だけでなく種ごとに異なる。種ごとの違いはバイタルエフェクトと呼ばれ、そのメカニズムはまだよくわかっていない。研究代表者は殻形成部位の超微細構造から石灰化母液が満ちていたと推測される空間の存在を突き止めた。この母液は、バイタルエフェクトを紐解く鍵を握ると考えられる。そこで元素組成の異なる2種の有孔虫の石灰化母液及び海水、殻の元素組成と比較し、仮説を検証し、殻形成機序を刷新する。