研究課題
若手研究
流体内に密度差があると重力によって流れが発生する。このような密度差起因の流れは一般に、肉眼でも観察できるレベルの大きいスケール内のみで発生するものとされていた。しかし近年、マイクロスケールの狭い領域内でも密度差起因の流れが生じることが明らかになっている。本研究では、マイクロ流路内で生じる密度差起因の循環流を観察し、循環流が発生する、または発生しない条件を明らかにする。「マイクロスケールでは密度差起因の流れが生じない」という従来の学説が適用できる範囲と、「マイクロスケールであっても流れが生じる」範囲とを明確にし、これら二つの領域を統一的に記述できる知識基盤を構築する。