研究課題
若手研究
本研究は、全固体電池の熱伝導特性を明らかにするために、三つの段階に沿って進められる。最初に、固体電解質の熱伝導率を正確に測定するためのシステムを構築し、低湿度条件下での精密な測定を実現する。続いて、複合電極の熱伝導率と構造を調査し、それらの関係性を探る。このフェーズでは、X線CTとSEMを用いた非破壊的な3D構造計測が重要な役割を果たす。最終段階では、ナノスケールの全固体電池を作成し、その熱伝導特性を分析することで、ナノ構造が熱伝導に及ぼす影響を解析する。この一連の研究を通じて、全固体電池の熱管理に関する新たな理解を目指す。