研究課題
若手研究
液体ロケットエンジンの高性能化には,液体燃料・酸化剤を十分に微粒化・混合させて噴霧を形成し,燃焼反応に寄与させる噴射器技術の向上が必要不可欠である.本研究では,将来の複雑な探査ミッションにおいて求められる,エンジンのスロットリング運用を可能にするピントル型噴射器に焦点を当てる.現象論に立脚した噴射器設計開発を可能にすべく,噴霧構造に関してエンジン性能に強く影響する液体燃料・酸化剤の混合比分布を支配する物理因子を実験により明らかにする.そして,得られる実験的知見をもとに,エンジン性能までを予測できる理論体系構築を行う.