研究課題
若手研究
本研究は高力ボルト引張接合継手における,多列配置型継手と片側継手の設計法を構築するものである.建設工事の省力化が重要な社会課題となっており,高力ボルト本数を削減できる引張接合継手はそのブレークスルー技術となり得る.しかし,国内の設計基準で設計できる継手形式は限定的で,実構造物における引張接合継手の性能検証にはFEM解析や構造実験が必要となることが多く,設計コストが高い.この課題を受けて,本研究は実構造で特に適用例の多い「多列配置継手」と「片側継手」に着目し,これらの継手の力学的挙動を構造実験とFEM解析により明らかにした上で,設計法の構築に取り組む.