研究課題
若手研究
大型構造物の性能評価において,モデル化が困難な部材を実験的に評価し,その結果を反映させながら,残りの構造をリアルタイムで数値解析するリアルタイムハイブリッドシミュレーション (RTHS) は,部材の詳細形状や複雑な材料非線形性の高精度なモデル化が困難なケースに対して有効な手段となる.しかしRTHSでは,不可避に生じる試験機の制御遅延によって, 実験での計測荷重と数値解析で得られる応答変位の対応が崩れ,精度低下が生じてしまう.そこで本研究では,RTHSにおける実験部材の事前情報を活用し,実験での計測荷重を補正して制御遅延の影響を低減する手法を提案する.