研究課題
若手研究
演奏に関わる室内音響学の分野において,演奏者の認知及び音場への評価構造との関りについては,不明瞭なままである。演奏者がある空間で演奏を行う際は,自身の演奏する空間の音響特性との関わりを総合的に認識し演奏を適応させている。これらを建築家が理解し設計することで,よりフレキシブルに演奏者の練習や演奏スタイルに求められる音響空間を提示することが可能となる。よって,本研究では,演奏者が固有にもつ演奏スタイルや練習及び音場への意識に関する評価構造を基に,三次元音場再現が可能なシステムである“音響樽”を用いて演奏者が求める音環境を解明し,新たな音楽練習や演奏環境に関する応用的な知見を得ることを目指す。