| 研究課題/領域番号 |
24K17416
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| 研究種目 |
若手研究
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| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
李 燕 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (40943577)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | 図書館計画 / 活動 / 空間整備 / 住民運営 / 官民協働 / 活動拠点 |
| 研究開始時の研究の概要 |
昨今、図書館は単に読書しながら快適に滞在できる場所ではなく、本や情報をきっかけに人びとが集い、交流し、社会活動を行うコミュニティ施設に変化している。しかし、建築計画学では人びとの居場所となる図書館の建築的要因について解明できいない点が多く、コミュニティ志向へ変化する図書館の今日的な役割を実現するための計画論の検討が必要である。本研究では、図書館を人びとが集い、交流する地域コミュニティの活動拠点として捉え、国内外の事例分析(行政直営と私設図書館)から、図書館の中で展開されているコミュニティ活動の実態を明らかにし、それを実現している空間・運営を解明する。
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| 研究実績の概要 |
①移転を行う図書館の再編整備が増加する中、2010年以降に移転を行なった日本全国の公共図書館を調査し、アンケート調査とGIS分析を行い、移転後の立地特性、移転動機、空間整備などを分析し、近年の公共図書館の移転整備の空間特徴を明らかにした。その研究成果は、日本建築学会国際ジャーナルJARで発表した。 ②公共図書館の複合化に着目し、行政の運営組織の統括化や統合化によって運営されている複合型図書館を調査し、図書館と複合施設を運営する組織再編を分析し、運営形態と空間接続の関係について考察した。また、この結果は日本建築学会計画系論文集に発表した。 ③図書館におけるこどもの多様な滞在行為に着目し、こどもの遊びや交流など、多様な活動を提供するための図書館計画を考察するために、読書目的以外の活動空間を整備した複数の国内図書館を調査し、各図書館の図面分析を通じて、近年の児童図書エリアにおけるこどもの活動空間の整備傾向を把握した。特に、閲覧スペースにおける活動空間の配置や閲覧スペースとの空間接続について分析し、この研究成果を2025年度日本建築学会大会で発表する予定である。 ④海外の図書館研究として、地域住民が運営し、地域の活動拠点に転換しているイギリスのコミュニティ図書館に着目し、今年度はロンドンの区立図書館の再編事例を対象に、コミュニティ図書館の運営と空間整備の特徴を分析し、行政が運営する公共図書館と住民が運営するコミュニティ図書館の役割を明らかにし、公共図書館の住民運営の可能性について考察した。この研究成果をまとめた論文は日本建築学会技術報告集に採択され、2025年10月以降に公開される予定である。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
①日本の公共図書館については、用途の複合化や立地移転が増加する再編傾向を踏まえながら、これらの再編整備を行なった図書館の動機、役割、空間整備の特徴を明らかにした。また、滞在型利用だけではなく、地域の多様な活動を提供するための空間整備について研究を続け、今年度では児童図書エリアにおける活動空間の整備傾向について調査を行なった。 ②海外の公共図書館については、地域のコミュニティハブに転換しているイギリスのコミュニティ図書館に着目し、住民運営による図書館サービスや活動の提供、空間整備の特徴を明らかにした。 以上、当初の研究計画の通りに、1年目には国内外の公共図書館の再編傾向を明らかにしつつ、2年目以降の活動空間を整備した事例選出も着実に行なっており、概ね順調に研究が進んでいると判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
2年目は、2000年以降に新たな空間整備を行なった日本の公共図書館を対象に、地域の学習や交流、課題解決ために図書館が提供しているサービスと活動を調査し、それらの活動を提供するための空間整備を明らかにし、図書館における活動空間の計画手法についてさらに研究を進める。 また、公共図書館だけではなく、「まちライブラリー」や「みんとしょ」など、コミュニティ拠点として開設された私設図書館に着目し、まちの居場所となる図書空間の建築的要因について考察する。 さらに、海外の公共図書館に関しては、継続してコミュニティ図書館の運営と空間整備に調査し、1年目に行なった独立型コミュニティ図書館(independent community library)に対して、2年目は官民協働の運営(co-produced management)に転換したコミュニティ図書館の運営、空間整備、活動実態について調査を行う。
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