研究課題
若手研究
炭鉱業衰退に伴い大量建設された改良住宅団地では現在、限界集落化が進んでいる。本研究ではこうした住宅団地を人口減少といった今日的課題から評価するため、「空間的階層」と「社会的階層」に着目する。ここで空間的階層性とは地域内における相対的な分布の階層であり、社会的階層とは居住者の社会階層に地域コミュニティに関連した社会関係資本等の指標を加えたものとする。対象地は北海度で最も改良住宅が建設された赤平市とし、改良住宅に着目をして旧産炭地が有する空間的階層性を明らかにするとともに、元炭鉱関係者を中心とした居住者の社会階層がどのように変容し、現在の社会的階層に影響したかを分析・考察することを目的とする。