研究課題
若手研究
樹木は豪雨による土砂災害を軽減できることが古くから認知されてきた.しかし近年では,豪雨に伴う多量の流木を含んだ土砂災害が頻発している.本研究では,樹木が持つ減災効果と流木化に関する力学的な理解を深め,一連の災害リスクを評価する技術を開発する.具体的には,①力学的合理性を持つ樹木形状自動生成技術と,折損を考慮した樹木解析技術を開発し,流体-地盤連成解析技術と融合する.②根系から森林規模へとスケールアップする数値実験を行い,樹木の減災効果と流木化の力学的理解を深化させる.③発生から被災までの一連の土砂災害シミュレーションを行い,適切な森林管理と被災リスクを提示するシステムへの昇華を目指す.