研究課題
若手研究
本研究の目的は木質繊維/プラスチック複合材料における燃え拡がり促進効果の解明である.近年,プラスチック使用量の削減を目的として,プラスチックに木質繊維を混合させた複合材料が開発されている.一方で,プラスチックより発熱量の低い木質繊維が少量混合されると燃え拡がり速度が増加する傾向が確認されているが,その要因は解明されていない.本研究では,複雑な熱分解反応を有する複合材料の燃え拡がりを検討するため,ガス化温度や熱分解反応の進行度を計測する方法を確立し,複合材料の燃え拡がりを予測するモデルを構築するすることで熱分解領域の熱バランスを推定し,燃え拡がりが促進される要因の解明を試みる.