研究課題
若手研究
β-rhombohedral boron(β-boron)は, 無数の格子欠陥が存在し結晶構造の安定化に貢献している. β-boronは550K前後で結晶構造と電気伝導度等の電子物性の特異な変化が観測された. その変化の起源は, 熱や光によって格子間原子サイトにランダムかつ部分的に占有した格子間原子のホッピングではないかと予測されている. また最近少量の水素を含んだβ-boronが合成された. 水素誘起によるβ-boronの構造変化の詳細はまだ明らかになっていない. 本研究では第一原理計算を用いて熱・光励起または水素誘起によるβ-boronの構造変化のメカニズムを理論的に解明する.