研究課題
若手研究
負熱膨張物質は熱膨張を示す材料に混合することで構造材料の熱膨張を抑制、制御することができることから、さまざまな分野への応用が期待される。中でも、近年注目されているのは、相転移による大きな体積変化を利用した材料である。この相転移による負熱膨張はペロブスカイト型化合物に多く見られ、近年盛んに研究がされているが、ABO3で表せるペロブスカイトの組み合わせはA,B元素の組み合わせとなるため物質探索のフィールドが狭く、更なる探索には新たな結晶構造に着目する必要がある。そこでペロブスカイト型化合物に類似する新たな構造に着目し、物質探索と物性評価・構造解析を行い、負熱膨張物質探索のフィールドの拡張を目指す。